防災士の日記

家屋の倒壊が引き起こす問題について

皆さんこんにちわ!

またまたご無沙汰の防災士 木村です。

とにかく暑い・・・今年の夏は殺人的猛暑ですね・・・全く^^;
日焼け慣れしていない私の皮膚がうなりをあげています(TーT)

さて、新潟県中越沖地震の発生から1ヶ月が経ちました。
皆さんニュースでご覧いただけるとおもいますが、復旧作業は現在も続いており、復興まではまだ時間がかかる見通しです。

今回の地震で浮き彫りになった問題は、様々ありますが、今回は「家屋の強度」に着目しました。

取り上げて言うまでもなく、「家屋の強度」は重要なことなのですが、これまでと、少し切り口を変えつつ、あたらめてお話をしていきます。


ではまず、家屋が脆いと何がまずいのか!から挙げてみましょう。

・家屋が脆いと、家屋が倒壊する。倒壊した家の下敷きになる・・・。(自分だけでなく、家族・同居人も。)
・家が倒壊すると、生活再建が遅くなる。(避難所生活が長引き、ストレスが重なる。)
・倒壊した自宅が倒れなかった隣家にダメージを与え、気まずくなる。
・国からの生活再建援助金が給付されるが、家の建て直しには使えないことがわかり、イライラする。(しかも200万円程度)
・知り合いの家に間借りしてみたが、肩身が狭い。

・そもそも、やっとの思いで気づきあげた我が家が、一瞬にして失われることの精神的負担は、文字で表すことができないほど、大きい。

などなど・・・。

文字にすればたった7行ですが、それぞれ想像しただけでゾッとするものですね。

しかし、これらは決して私が憶測だけで書いたものではなく、震災現場で実際にあったことをもとに書いています。
隣家との問題については、今回の新潟の地震でも弁護士が民事相談窓口を特設したニュースをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、「家屋倒壊」=「死亡・負傷」ではなく、「ご近所問題・生活再建支援」など身近なものを引き合いに出しました。その方が、よりリアルに想像しやすいからです。
「起きていないことを、リアルに受け止める!」これは防災意識啓蒙の要ですね^^


大事なことでありながら、それを「リアルに受け止める」場が少ないと感じたので、些か辛らつかもしれませんが、あえて上記のことに触れました。
防災屋さんは数多くありますが、立場上「差しさわりのない表現」をせざるを得ないのが企業のつらいところですね。
しかし、そろそろそんなことも言っていられない時期に来ているのではないかと感じ、ご無礼をいたしました!
(なお、生活再建支援制度については、全国知事会から国に対し、見直しに関する緊急要望が提出されており、現在検討中とのことです。)
家屋の地震対策をしましょう!

耐震リフォームはお金がかかります。
お金がかかりますが、守れるものはそれ以上の「価値」があるでしょう。

とはいえ、「お金がない!」という場合(私もそうなのですが^^;)、部分的に補強をして、家の中に安全な部屋を作っておくという策があります。「家屋を倒さない」という目的は達成しませんが、「命を守る」という「倒壊防止の本意」は押さえています。

まずは、ご自分でできる耐震診断をやってみましょう!

ご自宅が、ある程度の安全性を持っていることが確認できたら、大金のかかる「家屋の地震対策」は一旦さておいて、家具の転倒防止に注力するのも、比較的低予算で実施することができます。


脅すつもりはありませんが、地震は私達の準備ができあがるのを待っているわけではありません。
早いうちに、できることを!


では、また次回!

時々図々しい防災士^^;
木村周吾

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