防災士の日記

行ってきました危機管理セミナー(前編)

皆さんこんにちわ!

防災士木村です。

秋らしい秋をそんなに見ないうちに冬になってしまいました。
「日本の四季は感じようと努力をしなければ感じられないのかもしれない」と今朝の天気予報を見ていて、ふと感じました。

四季に流されず、四季を感じ取れる日本人になりたいと思います。
皆さんは、いかがですか?

さて、「続きはまた後日!」で止まっている記事が多くて申し訳ないのですが、またまた新しい記事です!
本当にごめんなさい・・・。
できるだけ新鮮な情報をお届けしたいので・・・。


◆変な汗をかくくらい実践的な訓練

それでは、本題です。

先日11月16日(金)神田にある駿河記念館にて、日本財団後援、NPO法人・危機管理対策機構主催の「危機管理セミナー」に参加してまいりました。

その前にお詫びです。------------------------------------------------
カメラを持っていったのにも関わらず、訓練に夢中になってしまい、写真を撮ることができませんでした。
同じ班の方が一生懸命撮影していて下さったので、送っていただけるようお願いしておきました。到着し次第アップしますので、今しばらくお待ちください。
ごめんなさい・・・(T□T;)
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以前に日記で「バールを使った救助のトレーニング」について、記事を書かせていただいたことがありますが、そのセミナーを主催していたのが、この危機管理対策機構です。

特徴は実践!

同機構のセミナーの特徴は「トレーニング・実践」が多いということ。
「日本人は避難訓練はたくさんやってきましたが、こういう実践的な訓練をしていませんでした。座って話を聞くのもいいですが、やはり実際に自分でやってみて体を動かして色々感じてほしいし、実践的な訓練を地域や民間に広げていきたいんです。」と語るのは、今回講師を務めてくださった同法人事務局長細坪信二氏。

今回のセミナーテーマは「町守(マチモリ)プロジェクト」!
「自分たちの街は、自分たちで守る!」という耳にたこ2つ3つできそうなくらいに聞いた言葉ですが、それをアクションのレベルまで掘り下げた実践型セミナーです。

内容は、
①「町守」プロジェクトを実施する都市の地域特性に応じた危機管理能力の啓発、向上のための「町守」図上演習の実施(午前)
②米国における地域の自主防災・防災組織の取組みを参考にした講義とトレーニングの実施(午後)
・災害現場において「てこ」の原理を活用した救出方法の講義とトレーニング
・災害現場において搬送者の優先順位をつける「スタートトリアージ」の方法の講義とトレーニング
・災害現場において脊椎損傷の疑いのある傷病者の搬送方法の講義とトレーニング

と、盛りだくさん。

通常3日かけて学ぶ内容だそうですが、それを1日でやってしまうという、実(み)の詰まった忙しい内容となりました。

内容をざっくり説明!

午前中は「テロ」の危機管理対策に関する図上訓練でした。
同法人のテーマはあくまで「危機管理」ですので、「テロ」や「事故」などのリスク対応も展開していらっしゃいます。とはいえ同じ「危機管理」という意味では、繋がるところがたくさんありますので、「なぁんだ」と思わず、読んでやってください。
*図上訓練とは、危機管理の対象とする地域を網羅した地図を見ながら、地域の特性を見出し、図上で動きのシミュレーションをし、対策の方向性を見出すものです。災害対策用の図上訓練は特に「DIG(Disaster Imagination Game)-ディグ」と言われ、民間で活用する場合、名前の通り、ゲーム感覚で楽しく前向きに活発な意見交換をすることが目的になることが多いようです。

都心部の区の地図を見ながら、テロの危機を未然に防ぐとしたら「私たち市民にできることは何かを考えよう!」というテーマの下、まずは自らが「自分がテロリストなら、どのように襲うか」の意見を出し合い、「では、何に気をつけたらいいのか」という結論を見出すという、コロンブスの卵的発想の講義。
各班、テロリストチームになり切って襲撃の方法を考えた後、未然に防ぐためにテロの兆候を見つけられるとしたら何なのかについて意見交換をしました。

各班、最終的には「怪しい人には声をかける。通報する。」といった内容の対策に落ち着きました。
私も一瞬「そんな当たり前のことか?!」と思ったのですが、都心部ともなると、意外と「多少のことでは声をかけない。おかしいと思わない。」という、いわゆる「良くも悪くも無関心」風潮があり、それが一種のスキになっていることに気づかされました。

誰でも彼でも疑うのはいいこととは言えませんし、他人に不信感を与えてしまうほどに観察するのも問題です。
しかし、一方で「袖触れ合うも多生の縁」という言葉もあるように「お節介にも似た当たり前のコミュニケーション」が難しくなっているのも事実です。
今回の図上訓練では、対策として明確な答えまで至りませんでしたが(もっとも、簡単に答えが出るような問題でもありませんが)、都心部が持つ問題の深刻さに改めて気付いた瞬間でもありました。

顔色の悪い人がいれば、声をかけてみる。道に迷っていそうな人がいたら声をかける。落し物をした人がいたら声をかける。落し物を見つけたら交番に届ける。どれも急いでいるときには面倒なことですが、ちょっと余裕があったら、やってみましょう。それが、街を安全にする第一歩なのですから。


今回はここまでです!

「ええええええええええええええええええええええええ?!またかよっ!!」

ちなみに、変な汗をかいたのは、後半です・・・。
ごめんなさい^^;
午後の訓練については、写真があったほうがより伝わるので、写真が来たらアップしますね。
今回の訓練は、だいぶ実践的で楽しかったですし、広げていきたいものですので、必ずアップします!約束です!


ともあれ、寒いです!
もう雪も降りはじめているとか。

皆さん、師走を越えて、無事年越しを迎えられるようがんばりましょう!

では、また!
ありがとうございました。

防災士 木村周吾

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