防災スクール

7時限目

皆様、こんにちわ!
すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。

さて、前回、転倒防止まで行きました。
いよいよ、非常持出品についてです。

●非常持出袋
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袋に入れる非常持出品についてお話ししていきます。
非常持出品には大きく2種類があります。

1次持出品」 と 「2次持出品」です。

「1次持出品」とは
地震が起きたその時、またはその直後に持出す「無ければならないもの(MUST)」。

それに対し、「2次持出品」とは
一旦落ち着いた後、改めて持出す「あったら助かるもの(Want)」と考えることができます。

非常持出袋は、この「1次持出品」をメインに入れたものと考えていいでしょう。

状況によって「無ければならないもの」「あったら助かるもの」の境界が変化していきますので、
何が1次で何が2次とはっきり区別することは難しいですが、
各家庭で話合い、「じゃあ、うちはココまでを1次。ココまでを2次にしよう」と決めたり
「コレはMustか?Wantか?」と考えたりすると、準備もスムーズです。

逆に、決めないでおくと、何でもかんでも袋に詰めることになってしまい、
準備するのが負担になってきます。

「『1次持出』『2次持出』という認識がある」ということが大事なのです。

内容については、市販されている防災書籍などを参照しながら、
「なぜそれが必要なのか」を考えていくと、「コレは必要だな」「ココまではいらないな」と、
判断することができます。

一見「何でそれが必要なんだ?」と思わせるもの(例えばウェットティッシュやラップ)は、
いざというとき思いもよらない力を発揮します。

ただ「いらないや」ではなく、「○○だからいらない」「××だから入れる」と、
理由をつけていくと、より使い道のはっきりした、
充実の非常袋が出来上がります。

当ホームページで紹介している、オリジナル持出袋エヴァは、
1次から2次寄りのグッズを一旦集約して、
手に入れやすいものを省いたセットとなっています。

セットには「持出袋に追加したらいいもの」のリストも入っていますので、
お買い上げいただきました際は、参考にしてみてください。

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●2次持出品

では、2次持出品について見てみましょう。
これもいくつかに分けて考えると分かりやすくなります。

「救助用品」:救助活動の道具です。
持出すには重いので、2次として備蓄すると良いでしょう。一度避難してから、状況が落ち着いたところで取りに帰る。

「飲食料品」:1次持出にも食料は必要です。
しかし、避難生活が長引くことを考えると、多めに備蓄があったほうが、より安心です。
非常食の味を自分好みにするための調味料なんかもあると、食事の幅が広がります。

「生活用品」:生活用品の多くが2次になります。
パーソナルスペース確保のため(避難所での長期生活では、
自分のスペースが無いことが、強いストレスになります。)の
テントやシュラフ・調理器具など、より普段の生活に近づけるためのグッズです。

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持出品は、最もあなた自身の工夫が生きるところだと思います。
試行錯誤して、あなたにピッタシの持出品を用意してみてください。

具体的には何を入れたらいいの?

さきほどもお話しした、「エヴァ」のページを見てみてください。
なんとなくイメージがわいてくると思います。

「○○は入ってないの?!」「××は入れなくていいの?!」と感じたら、
それがあなたにとって、大事なものに違いありません。

また、普段生活をしていて、「自分が良く使うものは何?」「重宝するのは何?」を、
ちょっと意識するだけでも、準備がよりスムーズになります。
(普段の生活に馴染んでいる何気ないものほど、
生活の重要な部分を担っていたりすることがあります。
私の場合、コンタクトレンズのケア用品が欠かせません。)
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さぁ、今日お話をした部分を踏まえて、
既に持ち出し袋を用意している方は見直して、
まだ何もしていない方は、リストなんかを作ってみて下さい。

私ができるのは、お話をすることと、商品の紹介をすることしかありません。

いざと言うとき、大切な人を守れるのは、そのご本人と、あなただけなのです。

本日はコレでおしまいです。
次回の防災スクールは「防災家族会議」についてです。お楽しみに!

本日も、長いお話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

皆様からの、投稿もお待ちしております!

また、お会いしましょう!

防災士 木村周吾

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