防災士の日記
強そうな非常食…。
皆さんこんにちは!
今日も木村がリポートいたします。
「なにこれ?!」と、思わずクチをついてでます。
今回は、面白い非常食を発見いたしましたので、ご紹介いたします。
まずは、写真をご覧ください!(私のどうでもいいコメントもご覧ください。)
どうですか?!この非常食らしからぬ勢いを持った缶詰!
↓全周をスキャナで読み込んでみました。
↑非常食MAX:世界の終わりをモチーフにしたデザイン。ノアの箱舟に乗った仙人と動物たちは、この缶詰を手にしたヒトに安心感をもたらす演出。UFOも登場して、宇宙レベルの災害を見据えた視野の広さを思わせます。
↓非常食Z:噴火やUFOに必死な表情を浮かべる3人が印象的なデザイン。男性の眼鏡がレトロ感を演出しています。左下の影に見える部分は、逃げる人たちが細かく描かれており、UFOも引き立つ構成。
「世の中の終わり」を絵にしたとでも言いましょうか。
このコケにした大げさ感が、かえって親しみを生みます。これなら日本が沈没しても守ってくれそうですね。(中身は普通のパンの缶詰なんですけどね^^;)
そして、そのネーミングがまたスゴイ!「非常食MAX」に「非常食Z」!
もう、勢いのある名前に惚れ込んでしまいました。
確かに「非常食」という響きは、よくよく考えてみるとすごいです。
「非常」な「食」ですから。(まんまですね^^;)
まさにそのイメージを絵にしたもの、いや、ソレを上回るイメージではないでしょうか。
防災というと、どうしてもお堅いイメージが付きまとい、なかなか手をつけにくいものがあるようですが、このデザインなら若いヒトでも欲しくなりますね♪
話のネタに買うヒトもいるでしょうが、ネタでアレなんであれ、非常食を用意しておいて悪いことはありませんからね!
ちなみに、この過激なパッケージの缶詰の中身はパンです。つまりパンの缶詰。
パッケージを変えるだけで、こんなにも違うものなんですねぇ。
「話のネタにもできて、非常時にも備える!」 まさに一石二鳥の画期的非常食をご紹介いたしました。
防災士
木村周吾
- 2007.02.27
- 19:36
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行ってきました!震災対策技術展in横浜
こんにちわ!
昨日お知らせいたしました、「震災対策技術展」へ行ってきましたので、その報告をさせていただきます!今日も防災士の木村です。
(昨日予告致しました「消防士さんとの意見交換」につきましては、また後日、アップさせていただきます。)
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第11回 震災対策技術展冷たい風が吹きすさぶ本日2/2、パシフィコ横浜展示場ホールにて開催されました同展。免震システムや、安否確認システム、耐震マット、エレベーター用の備蓄棚、災害用自動販売機などなど、110を超える企業と団体が出展しました。 |
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救助トレーニング実習 レポート!今回の木村の主な狙いは、同時開催の関連セミナー! これまでは、展示ブースを見るのに精一杯でなかなか参加できなかったもので、今回は同時開催セミナーに初挑戦です。 目当てのセミナータイトルは「災害時における社会貢献「緊急対応チーム」(講義)/CERT救出・搬送トレーニング」。 「救助」というキーワードが気になり、読者の皆様にその内容を伝えなければ!と、参加させていただきました。 (詳しい救助方法につきましては、別ページ(準備中)でご紹介いたします。) しかし行ってみますと… 事前告知されていた時間よりも前倒しで開始されており、私が到着したときには、前半の講義が終了していました。 (講義の様子をお伝えできなくて、申し訳ありません。) しかし、私の狙いは救助トレーニングです。 広いホールの一角にできた人だかりに駆け寄ると、下敷きになった人を道具と人力で救助する訓練が行なわれていました。 そのときバールを持っていたのが女性!ここがポイントです! てこの原理を使えば、女性でも救助活動ができるんですよ! 一通り説明とデモンストレーションが終わり、「じゃぁ、二組に分かれてやりましょう!」の声。 デモンストレーションをちゃんと見られなかった私は、今度こそ積極的に参加しようと意気込んでいると、スタッフの方から「じゃぁ、正面にいるあなた!リーダーやってください」と突然の指名。 ええええええええええええ?! 今来たばっかだのに(TーT) 内心泣きじゃくりながら、お引き受けいたしました。 幸いにもこの時はスタッフの方がクチを出してくださったのと、チームを組んだ皆様がある程度把握していてくださったので、なんとか要領を掴んで、無事救出成功! 細かい方法につきましては、先述の通り、別ページにてご説明いたしますが、大まかには以下の通りです。 1.現状把握&安全確認 救助活動をして2次災害が起きないか、周辺状況を確認します。 2.現状保持 最初の状態から、余震や少しの振動で重量物が動かないよう、現状を保持するためにクサビを入れます。 3.イゲタ組み 角材でテコを使うときの「支点」となる井桁(イゲタ)を組みます。 4.持ち上がったときの段取り 同時に、てこで持ち上がった障害物を支えるもの(角材)を用意しておきます。 5.テコで持ち上げ 作業者全員に安全を確認し、てこで障害物を持ち上げます。 6.「支え」の入れ込み 持ち上がったところで、角材とクサビを挟み込み、障害物を固定します。 7.高さをつけながら繰り返し さらに、てこのイゲタを高くしたり、持ち上げる位置を変えたりしながら、障害物を持ち上げてゆきます。もちろん、支える角材も適宜高くしていきます。 これを繰り返し、下敷きになった人を救出します。 「そんな角材やらクサビが都合よく落ちてるわけないじゃないか!」 と、思われるかもしれません。もちろん私もそう思いました。 そこで考えられることは二つあります! ① 角材・クサビなどを必要なだけ備蓄しておく ② 別のもので代用する ①ができる環境が整っている場合はそうすればいいだけですが、往々にしてスペースなどの問題から①は困難となることが多いでしょう。 「②の他のものって、じゃぁ何?!」 そこもしっかりトレーニングしてまいりましたのでご紹介いたします。 例えば!大抵のオフィスならたくさんある「A4紙の束」!そしてダンボール!です。 角材の代わりに紙の束! クサビの代わりにダンボール!です。 紙が無ければ本でもOK! 表面が滑らないように、布ガムテープやビニールテープを巻きつけておくと作業性も上がりますし、安全です。 代替を利かせにくいのが肝心要の「バール」です。 なぜならバールなどの支柱役には「テコの原理」で非常に大きな力がかかりますので、下手なもので持ち上げると、かえって危険なのです。 「テコの原理で重量物を持ち上げて…よし!クサビを入れよう!…と思ったら、テコが折れた!」 その瞬間、下敷きになっていた人は、クサビを入れようとした人は、どうなってしまうか・・・。 それを考えると、バールの一本を用意して済むなら、その方が圧倒的に安全です。 <作業時の注意点!> ◆持ち上げた重量物は、決して下ろさない! 一度あげたものを下げると、思わぬ二次災害を招くおそれがあります。 ◆クサビは、むやみに打たない! クサビというと、木槌などでガンガン打ち込むイメージがあるかもしれませんが、今回の場合、クサビが何本も使われているので、一箇所だけをガンガン打ち込むと、せっかく安定していた他のクサビが浮いてしまい、重量物が不安定になります。 また、打ち込む振動が、下敷きになっている人に伝達してしまい、負担をかけることがあります。 打ち込む必要があるときは、作業者が共通の認識を持って打ちこむようにしましょう。 ◆重量物の下に手を入れない! クサビを打っていても、余震や加重の以上で崩れることは充分に考えられます。 それを起こさないよう固定することも大事ですし、崩れた場合に怪我をしないよう動くことも重要です。 もちろん、状況によっては止むを得ず、手どころか体を入れ込んでいかなければならない状況も出てきますが、要は、「救助する側がケガをしないように管理しましょう!」ということです。 自己犠牲の気持ちも大事ですが、そこで要救助者もろとも救助者が2次災害に巻き込まれてはもともこもありません。さらに、「多くの命を救助する」という目標を考えたとき、人手・人材は大変貴重です。 さて!今回も長いお話になってしまいましたが、雰囲気は伝わりましたでしょうか! 私としては、今後自治会などで、こういった活動をどんどん推進していけるよう働きかけていくつもりです。 消防にも「心配蘇生法の講習会があるように、救助法の講習会があってもいいのでは?」と投げかけていくつもりです。(後者はどれくらい時間がかかるかわかりませんが^^;) こういった訓練は、理屈は簡単でも、やってみると、結構皆さん焦るもののようです。 訓練を重ねて、要領と理屈を体で覚えておくことが大事ですね! これを読んで、「コメントを書け!」とはいいません。 明日から、何かをしようと腰を上げていただければ、それで充分です。 本日は、長丁場、お付き合いをいただきまして、ありがとうございました! 次回こそ、消防署のお話をします^^; 防災士 木村周吾 |
![]() ▲多くの方が参加。展示会と同時開催名だけに、作業に向いた服装の方が少なく、より実地的な訓練に。 ![]() ▲人だかりのなかでは、軽装の女性がバールを手に、救助活動に当たっていました。 ![]() ▲そして、無事救出! ▼二組に分かれて、皆で実習です。 「見てるよりも、やるべし!」訓練の極意。 ![]() ▲大人8人が乗った(推定480kg)板の下敷きになった彼を救出。10人程度のメンバーで役割分担して行なう。このときリーダーになった女性の「子供だからやさしく救助しましょう」の一言に、木村感心。 ![]() ▲角材とクサビを駆使して、バールで重量物を持ち上げます。「1・2の3!」 ▼持ち上がっている間に、角材とクサビを入れ込み、重量物を支えます。 ![]() ▼安全に気をつけながら、これを繰り返し… ![]() ▲無事救出!拍手が上がります! ![]() ▲これらの角材・クサビで基本を訓練しました。 ▼次は、「これらが無いとき」の応用編 ![]() ▲角材の代わりに、オフィスでおなじみのコピー紙を使って救出!滑り止めのために布ガムテープを巻きつけています。 ![]() ▲クサビの代わりに、ダンボールを折って使いました。コピー紙が入ってたダンボールです。もちろん、無事救出です! ▼日中の被災は、男手が不足することが多く、オフィスであれ地域であれ、「女性の力」が必要とされます。 ![]() ▲長いブーツを履いたおしゃれな方も ▼オフィスにいそうなこの方も「てこの原理」を使って、救助活動に参戦できます。 ![]() 参加された皆様、本当にお疲れ様でした! ありがとうございました! |
- 2007.02.02
- 22:14
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パソコン豆知識~え?!こんなに快適スクロール
みなさん、こんにちわ!
今日も防災士の木村・・・ではなく!今日はWeb担当の木村として、お話をさせていただきます。
少し防災から離れて「ホームページを快適に見る方法」をご紹介します!
今回のテーマは、タイトルにも書かせていただきました「快適スクロール」の方法です。
と申しますのも、このグリーンクラブのホームページが縦長で、たくさんスクロールしなくてはならないことが多々あり、皆さんの人差し指が疲れてしまうのではないかと思いまして、お詫びの意を込めてご説明をさせていただきます。
余談ですが、目下、ページ構成の再編を計画中です。
ページスクロールゼロを目指して、がんばりますので、お楽しみに♪
さて、本題です。
パソコンは始められて間も無い方のために、ご説明いたしますと、そもそもスクロールと申しますのは、パソコン画面の上や下にはみ出し手しまった部分を見るために行なう動作のことで、ウィンドウズをお使いの方であれば、マウス(今右手に握っているソレです)の左クリックと右クリックの間にあるクリクリを上や下にコロコロする、アレです。
縦に長ぁ~いページを見ていると、このコロコロを何度も何度も動かさなく手はならないので、疲れてしまうことがありますよね?
(先日、私はスクロールのし過ぎで指がつりかけました^^;)
そんな時にはキーボードの「スペースキー(何も書いていないボタン)」を押してみて下さい。
おおおおおおおおおおお!
動きましたか?
(パソコンの種類(正しくはOSやブラウザ)によっては動かないかもしれません^^;)
もちろん、今できた方は他のホームページでも使えます。
最近流行の「ブログ」も、中には縦長のものがありますので、右手の人差し指が疲れてしまったときに、お勧めです!
ちなみに、キーボードの「Home(ホーム)」と書かれたキーを押してみてください。
(中には「Fn」と書かれたキーを押しながらでないと、「Home」キーが無いキーボードもあります。私の愛機は、それです。)
おおおおおおおお!
お分かりになりましたか?
そうです!そのページの一番上、いわゆるページトップに戻ることができます。
「スペース」キーで、下に下に行って、読みきったところで「ホーム」キーでページトップに戻る!なんて使い方ができます。
え?!少しずつ戻りたいですか?!
大丈夫です!
「Page up」または「PgUp」と書かれたキー(ページアップと読みます)を押してみてください。
同じように
「Page Down」または「PgDn」と書かれたキー(ページダウンと読みます)も押してみてください。
お分かりいただけましたか?
スペースとページダウンが同じ機能を持っています。
このように、キーボードも便利に使うことができます。実は、ここに紹介されている以外にも、キーボードにはたくさんの機能が盛り込まれています。
これは、マウスが無かった時代の機能の名残りだそうです。
本来は便利なマウスも、時と場合によっては疲れてしまいますから、キーボードとの併せ技で、快適なインターネットライフをお送りくださいませ。
~本日のまとめ~
「空白(スペース)」キー:ページを下にスクロール
「Page Up(アップ)」キー:ページを上にスクロール
「Page Down(ページダウン)」キー:ページを下にスクロール
「Home(ホーム)」キー:ページ最上部へ移動
「End(エンド)」キー:ページ最下部へ移動
今日ご紹介した技は、パソコンに慣れている方でも、(特に若い方は)知らないことが多いみたいですので、知っていると少し自慢できます(笑)
皆様の人差し指にご苦労をお掛けしないよう、早めにページ改編を実施するよう、がんばります!
皆さんも、何か面白いキーボードの使い方をご存知でしたら、是非、書き込んでください!私もまだまだ勉強中の身ですので^^
では、またお会いしましょう!
ありがとうございました!
最後に、もう一つ!
「back space(バックスペース)」キー(文字を消すときに使うキーです)を押すと、前のページに戻ります!
Web担当
木村周吾
- 2007.01.19
- 17:16
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彼女を守る51の方法イベント、行ってきました!
こんにちわ!木村周吾です!
前回告知いたしましたイベントへ行って参りました!本日はその報告です!
会場は、クリスマスに彩られた六本木ヒルズの真ん中にデーンとそびえたつ、ご存知「森タワー!」・・・、のお隣「ハリウッドホール」。
私が到着したときには、既に始まっており、第2問目あたりでした。
(途中の敗者復活戦から参加させていただきました。)
入ってみると、お子様から、ご老よりまで、まさに老若男女の幅広い年齢層の方々が参加していらっしゃいました。形態も色々、ご家族、カップル、ご夫婦、友人、そして、単身(の私)。この中にグリーンクラブな方がいるのかなぁなんて、妄想を膨らませながらパシャ!
▲司会のお二人は、問題と並行しているストーリームービーの主人公も演じていらっしゃいました。
場内には防災用品を扱う企業のブースがいくつかあり、休憩時間には、にぎわっていました。今回のイベントの原作となっている「彼女を守る51の方法」もコミックスと併せて販売しており、休憩時間には漫画家さんとモデルさんのサイン会も!(私は並ばず写真ばかり撮っていましたが・・・。^^;)
TVの取材の方もいらして、なんだか本格的な雰囲気がありました。
▲防災関連企業のブース、原作の販売、TV取材の姿も。本格的な空気に^^;
クイズ進行の様子を見ながら、奥にあると案内された「カフェ」へ。
な、なんと!非常食だらけじゃあーりませんか!カップラーメンやアルファ米、保存水など、そう、まさに「非常食カフェ」!
六本木に来て、まさか非常食を食べることになるとは思わなかったと苦笑しつつ、主催された方々の熱意を感じました。
防災のイベントで、ヌクヌク暖かいコーヒーなんぞ飲んでたら、そのほうがおかしいですもんね!勉強になります。
▲普段食べられない非常食に、多く方が興味を寄せられていました。お昼はもちろん非常食。原作コミックに見入る姿も。
木村が一人感動している横で、クイズは進みます。
クイズ形式は、「A」の人こっち、「B」の人こっち、というサバイバル戦!
▲皆で同じ回答に。皆さん、結構本気です。ハワイ狙ってます!
ビルにいるときに大地震に襲われたときの対応や、防災三種の神器といわれるグッズなどの問題があり、回答にあわせて、補足説明を加えてくれるので、だいぶ防災知識を得られます。
中でも印象に残った問題は、携帯を使って回答するものです。
制限時間内に、携帯電話でインターネットにアクセスすると、そこに答えが掲載されているというもので、アクセス画面をスタッフに見せるとクリア!
一斉にモニターに表示されるURLにアクセス!皆が皆携帯に向かっている景色は何とも不思議でした。
▲皆で携帯電話に釘付け。若い人はやっぱり早い^^;
当然、若い人から、クリアしていき、残されたのはほとんどが人間が熟した方々。
「http入れるの忘れてたよ!」「なんだか、よくみえねぇや」と口々に。
「『焦っている状態で、携帯電話を扱う』というシチュエーションで、すばやく正確に操作ができるか?」という、一種の訓練としての出題でしたが、残された方々の背中がなんだか寂しげに見えてしまいました^^;
▲手前がクリアされた方。奥で粘る背中は、少し寂しげでした。
これを読んでいて、「携帯使うの苦手だよ!」と思われた方!ご安心ください。
いざというときに、携帯電話で文字を打つのが遅くても死にはしません。
必要になったら、落ち着いて、ゆっくり、確実に操作すればいいんです!
さてさて、問題は進んで、敗者復活問題!ここから木村も参戦です。
(遅れて入場したので)
防災士の名にかけて次々と問題をクリアし、「ハワイ旅行」が射程距離に入ってきた最終問題。
「1981年6月以降に立てられた住宅は、震度6強の地震が来ても安全である。Yes or No?」という内容の問題。
木村は、ちょっと迷って「No」へ。
防災スクールでもお話しているように、1981年の建築基準法改正により、震度6強まで耐え得る設計にするよう定められておりますが、結局、耐震診断を受けなければ分からないのが、本当のところと思い、「No」を選択したのですが・・・。
答えは「Yes!」
そそそそそんなー(TーT)ノ
グリーンクラブ防災士、木村周吾、無念の敗退・・・。
最終問題をクリアーしたのは、驚いたことに小学生を含める30名ほど。
じゃんけんで決勝戦!
見ず知らずの人と、性別・年齢を問わず、じゃんけんを照れくさそうにする姿は、防災の根源である「コミュニケーション」そのもの。とても嬉しい気持ちで眺めておりました。(負け惜しみじゃありませんよ(TーT)b)
じゃんけんの結果、女性が見事優勝!ハワイ旅行を獲得したのでした!
木村は当たっても、行く時間がありませんから、これで良かったんです!(負け惜しみじゃありませんよ(TーT)b)
その後は、火災報知機セットやモバイルエマージェンシーキットに始まり、ホテル宿泊券や、ディズニーリゾートチケットが当たる抽選会!
もともとクジ運の悪い木村ですから、期待せずに、コミュニケーション大好き虫が顔を出しまして、お隣にいた品の良い男性と、番号が近いだの遠いだの盛り上がりながら、見ていました。
(こういう、コミュニケーションは本当に大事だと思います。)
そうこうしているうちに、「自動車のエンジンクリーンクーポン(5名)」の枠で、私の番号が呼ばれ、ありがたく頂戴しました。
抽選が終わるも、一緒に盛り上がっていた男性は、会場に一番乗りだったのに、何も当たらず終い。
皆さんご存知通り、私は基本バイクにしか乗りませんし、会社の車に使うにもなんだかもったいない気が致しましたので、楽しい時間を過ごさせてくださったお礼に、この男性にプレゼントしました。
「じゃ、お言葉に甘えて・・・。」と、快く受け取ってくださった男性の笑顔が今でも忘れられません。
なんであれ、喜んでいただくことは嬉しいことですよね^^
そんなこんなで、無事に終了したイベント。
何も食べていなかったことを思い出し、非常食カフェでカップラーメンをもらい、人気が薄くなっていく会場ですすっていると、小さなカメラを持った男性が「インタビューいいですか?食べたままでいいですから」。
主催関係者の方でしょうか。まさか、ここで防災士です、とも言いにくかったので、それは言わずに、積極的にインタビューに答えました。
(インタビューの内容は、大体です。^^;)
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インタビュアー:今日、こういうイベントに参加してみていかがでしたか?
木村:若い人が多いことは、非常に有意義だと思います。今後、こういう若い人を対象にしたイベントが、たくさんあるといいですね。
インタビュアー:参加してみて、何か準備をしようと思いましたか?
木村:準備はしてます。
インタビュアー:おー!どんな準備ですか?
木村:耐震補強しました。家具は固定しました。火災警報器は設置しました。備蓄品は用意してます。風呂に水も張ってます。
インタビュアー:おー、すごいですね!じゃー、こんな感じで、若い人に興味を持ってもらうために、どんなことをしていったらいいと思いますか?
木村:具体的には出てきませんが、やはり、若い人が興味を持つ部分と防災とを結びつけて、何かしらの形にして、若い人に徐々に防災を浸透させていけたらいいと思います。
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インタビューなんて、めったに受けませんので、緊張してしまい、ろくな答えが出て来ませんでした。さらに少し浮き足立って会場を後にしました。
▲木村の戦利品は、カップ麺とアルファ米と笑顔
木村の戦利品は、参加賞カップめんとアルファ米でしたが、「知らない人とのコミュニケーション」と「笑顔のチカラ」とに、心を洗われた一日でした。
また、同イベント開催にあたり、準備をされた皆様、司会のお二人、大変にお疲れ様でした!ありがとうございました!
▲司会とストーリームービーで熱演してくれたGEBBIE広人さんと金杉麻衣さん
お疲れ様でした!
■コミュニケーションの大切さ■
途中で何度も話題にしましたが、コミュニケーションの大切さについて、最後に少しお話をしたいと思います。
この日、イベント終了後、六本木ヒルズ周辺の写真を撮って歩きましたが、その中で見ず知らずの人とコミュニケーションを取ったのは、
・イベント中、隣にいらした品の良い男性
・会場から出るときの、エレベーターの中で重そうな脚立を持った男性
・イベント終了後、写真をチェックしていたら話かけてくれたインドの男性
・東京タワーの見える景色で、写真を撮りましょうか?と声をかけた中国の家族
・KAT‐TUNのポスターを見ながら、誰がどれだとジャレていたカップル
の5組。
一人で行った割に、結構しゃべった一日でした。
誰でもかんでも話せば言い訳ではありませんが、近所ですらコミュニケーションが異様に希薄になっている昨今、こういう気持ちが、いざというときに生きてくるのかなぁと、改めて実感した一日でした。
挨拶と、気遣いと、世間話!
地味なことですが、世界共通の会話の入口。
どこかで防災とつながっている様な気がします。
すっかり長くなってしまいましたが、以上が、イベントの概要と、木村の感じたトコロでした。
ありがとうございました!
※今回掲載している写真は、全て木村個人が撮影しております。個人の特定が不可能なレベルに、ぼかしておりますが、不都合がございましたら、ご一報くださいませ。即刻、削除いたします。
- 2006.12.12
- 20:38
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彼女を守る51の方法 イベントです!
皆さんこんにちわ。
今日も木村が失礼致します。
寒さが益々身にしみますねー。
バイクで通勤していますが、行きも帰りも、寒いったらないんです。
しかし、そこはバイク乗りの性ってやつですからね、贅沢は言いません^^;
頼むから、この寒い中だけは、地震が来ないで欲しいものです。
さて!
本日、木村のもとへ、面白い情報が飛び込んでまいりましたので、皆様にもお知らせです。
今回のタイトル「彼女を守る51の方法」。
彼女がいる男性諸君はもちろん、彼氏がいる女性、いなくても守りたいものがなにかしらある方は、気になるところだと思います。
お子さんを守る51の方法と置き換えてもいいと思います!
「彼女を守る51の方法」とは、なんのことかと申しますと、グリーンクラブの書籍コーナーにもありますが、本の名前なんです。
あえてカテゴリーをつけるなら「実践的サバイバルマニュアル」だそうですが、「マニュアルに沿って生きるのなんて嫌だ!」と肩肘張らずに読める一冊です。
この本、最初は書籍だったのですが、最近コミックになりまして、より読みやすくなり、雑誌に連載されていることもあって、人気は上々!
ついにイベントになって登場です!
ストーリー・ダイジェスト:
「2006年12月11日、ハリウッド美容専門学校に通う「なな子」は、彼氏の「ジン」と六本木ヒルズでデートの待ち合わせ。午後6時、待ち合わせ場所に現れた二人を震度7の大地震が襲う。なな子とジンは生き残れるのか?!」
震度7に見舞われたと想定し、生き残りをかけた、サバイバルゲーム!
参加型のイベント、つまりゲーム形式の非常訓練ってことです!しかも、参加無料です。
日時 2006年12月10日(日)12:30~17:00(12:00 開場)
会場 六本木ヒルズ ハリウッドホール 5F
優勝者(最後まで生き残った人)にはハワイ旅行ですって!
ハワイはとりあえず置いておいて、不肖防災士木村周吾!
意地でも生き残らなければ、皆さんにあわせる顔がございませんってことで、早速参加申込をしておきました。
(防災士が出るというのも、なんだかヒンシュクを買いそうですね^^;)
ともあれ、主催者ではありませんが、一防災士として、多くの方の参加を期待しております。
彼女がいる人もいない人も、
彼氏がいる人もいない人も、
友達や家族、近所の人を巻き込んで、参加してみましょう!
ちなみに、私は一人で参加の予定です^^;
なにせ、場所が六本木ヒルズ!行ったことがある方もない方も、デートがてら、遊びがてらに、いかがですか?
後日、参加報告します!
ありがとうございました。
防災士 木村周吾
- 2018.10.04
- 12:12
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時事通信社のセミナーへ行ってきました!
皆さん!こんにちわ!
防災士 木村周吾です。
すっかり寒くなってきてしまいましたね^^
そろそろホームページ上部の「秋」を「冬」に変えなきゃーと思っております。
(「立冬」を過ぎたあたりは、秋らしさが随分残っておりましたもので、
少し躊躇してました^^;)
さて!昨日は時事通信ホールで開催された
比較的行政向けのセミナーへお邪魔させていただきました。
テーマは「地域を安心・安全・元気にするWeb戦略-Web2.0と地域経営-」
現在、そしてこれからのWebのあり方、それに伴う技術、
様々なことを学ばせていただくことができました。
そこで私はこんなことに気づかされました。
「Webは、あくまで一つの“道具(手段)”であって、
“目的”になったら魅力がなくなる!」
Web担当でありながら、当然のことが見えていなかった!と
改めて反省いたしました。
また、行政の皆さんがどんなことをしようとしていて、
どんなことに悩んでいるのか、
そんな知っているようで知らなかったことを知るいい機会となりました。
これから、このホームページを、皆様と防災をつなげる、
一つの“手段”としてもう一度見直し、皆様が本当に知りたい情報、
見たいものをモリモリ掲載して参る所存です。
「そんなこといって、ホントに変わるの?」と、疑われてしまいそうですが、
もし、私がまた方向を間違えているようなときは
どしどし皆様からお叱りを頂きたいと思っております!
よろしくお願い致します!
昨日は、その足で、六本木にあるお客様の
防災対策を講じているオフィスにお邪魔させていただきました。
その際、お客様から
「メールも面白いし、買ったものには手紙が添えてあるし、
木村さんはビジネスマン離れした面白い人だ」
なんて、これ以上無い嬉しいお言葉を頂くと共に、
貴重な情報交換をさせていただくことができました。
帰りの電車は、なんだか嬉しさがあふれて、一人でニヤニヤしてしまいました。
もし、昨日の宇都宮線(下り)で怪しい笑みを浮かべた若造を見かけていたら、
それは私かもしれません^^;
私は今、「ご縁」をとても大切なものと、改めて思うとともに、
今までよりももっと、この「ご縁」を大切にしていこうと感じております。
これからも、皆さんとの「ご縁」を楽しみにしております!
どうぞ、末永く、よろしくお願い申し上げます。
今日は全体的に、いつもよりかしこまった日記になってしまいましたが、
感謝があふれた故と、お許しいただければ、幸いでございます!
ありがとうございました!
防災士
木村周吾
- 2006.11.17
- 19:57
新潟県中越地震から2年・・・「復興はこれからだ」
みなさん、こんにちわ!
いつもいつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
新しく読み始めてくださった方、長い文で申し訳ありませんが、お付き合い下さい^^;
さて、
テレビやラジオでも報道されていたように、昨日「10月23日」は「新潟県中越地震」の発生した日でした。
この場をお借りして、被災された地域皆様の一刻も早い復興と、無念にも犠牲となられた67名の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
現地の方が「今までが、地震直後。これからが復興だ。」とコメントしていらっしゃいました。
地震によって生活の根底が崩れ、一定の生活ができるようになるのにかかるのが2年。
地震発生前のような生活に戻るには、それ以上の時間がかかるということです。
辞典で、「復旧」と「復興」を引いてみました。
復旧:前の状態にもどすこと。こわれた物や乱れたものがもとの状態にもどること。
復興:一度衰えたものが、再び盛んになること。また、盛んにすること。
さきほどのコメントに合わせると、これまでが復旧、これからが復興。といったところでしょうか。かつてあった、盛り上がり、つまり人の活力を取り戻すことが、「本当の復興」と言えるようです。
さて、これが東京の場合、どうなるでしょう?
東京は、人が年中あふれかえり、建物の数が圧倒的に多く、交通システムや、地下構造も複雑に入り組んでいることは、言うまでもありません。
とすれば、東京で大地震が発生した場合、復旧にさえ、2年以上の時間を要することも考えられます。
仮に、東京という環境が幸を奏して、復旧に要する期間が1年だったとしても、人的な被害や、物理的な被害があいまって、巨大な経済打撃となり、日本にとって致命的な危機ともいえる事態が引き起こされるのは、想像に難くないばかりか、それを上回るおそれさえ背負っています。
「そうならないため」にも、「いまできること」を「いまできるうちに」やることが、必要なのです。
以前、そんなお話をしていたら、こんなやりとりが、ありました。
「そんな、いつ来るか来ないかも分からないもんに、金は出せないよ。」
「いつ来るか来ないか分からないから、今のうちにやらないと意味が無いんですよ。」
「そんなこと言われなくても、分かってるよ!」と言われても仕方が無いほど、当たり前のことです。しかし、いまだに多くの方が、その当たり前のことに取り掛かれないでいます。
少し失礼な表現になりますが、分かりやすく言うと、
「忙しかろうが 暇であろうが 何もしなけりゃ ゼロはゼロ。」
理由は、それぞれ様々あると思います!あるとは思いますが、それは地震の後までしまっておいていただいて、まずは、自らと、大切な人を最低限守れるだけの準備をしてください。
グリーンクラブのものでなくてもいいです!グリーンクラブをご利用いただければ、それはそれで、この上なく嬉しいです(TーT)が、この際、なにがしかの準備をしていただければ、それでよし!です。
今日は、いささかならずとも無礼な言い回しといわざるを得ない、乱暴なものの考えようをしてしまいましたが、それが実際であり、真実だと、強く想い、ご無礼をいたしました。申し訳ありませんでした。
しかし、これで皆さんの防災意識が少しでも刺激されれば、幸いでございます。
ありがとうございました!!
ちょっと過激な防災士 木村周吾
- 2006.10.24
- 19:56
- コメント (0)
阪神淡路大震災-体験談
こんにちわ!
毎度お騒がせの木村です。
先日、ひょんなことから「阪神淡路大震災」で被災した方から、当時の状況などを直接お伺いすることができました。
今回は、そのときにうかがったお話を、皆様にお届けいたします。
お話をしてくださったのは、Iさん。
Iさんは、当時被災状況がもっとも深刻と言われた東灘区にご兄弟とお住まいでした。
「一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。」
その揺れの大きさ、衝撃、そんなものがあまりに大きくてワケが分からず、何が起きたのか、最初の瞬間、分からなかったそうです。
「もう咄嗟に布団かぶりましたよ!布団の上にいたのが幸いでした。」
Iさんの場合、その日はたまたま遠出をする用事があったため、朝早く起きていました。
「地震発生の瞬間は布団の上にいたので、身を守るためと言うより、恐かったから無我夢中で布団をかぶりましたよ。それで、倒れてきた本棚から身を守れました。」
お宅は原形をとどめ、倒壊には至らなかったこともあって、幸いにもIさんのご家族は無事でした。
Iさんにお会いした当日は、お忙しい中でしたので、いくつか重要なことについてお伺いしました。
-地震発生後の部屋って、どんな様子だったんですか?
Iさん:「クローゼットの中のハンガーが飛んでましたよ。
観音開きの家具は全部あいて、中身だけ飛び出してきました。
後、天井からぶら下がってる電灯も外れてすっ飛んでました。自分のほうへ飛んでこなくて良かったですよ。
倒れた家具のガラスが割れて、床はガラスだらけでした。」
-トイレは、すごいことになったって伺いましたが。
Iさん:「トイレは非常に困りますね。あちこちのトイレがあっという間に一杯になってました。
うちは"たまたま"風呂に水があったので、トイレも流せましたけど、あれがなければ大変でしたね。」
-水はどうされてたんですか?
Iさん:「飲み水がなくて困りましたよ。うちはたまたま買置きがあったから、なんとか自衛隊の救援が来るまでは、それでしのぎました。風呂の水は飲めませんからね。」
-食事はどうされたんですか?
Iさん:「食事と水は、一番重要ですよ。それで被害の少ない地域へ買いに行こうと思ったら、車がペシャンコなんですよ。前日に修理から戻ってきたばっかりだったのに。
とりあえず、親のクルマが無事だったのでそれに乗って買出しに行きました。
コンビニでは、皆、(停電でレジが使えないため)自己申告制でお会計してました。すっごい並びましたよ。
壁が余震でボロボロ来る横で並んでました。一定時間にお店に入る人何人て決めて、買うもの選んで、また次の人がお店に入るってルール決めて、やってましたね。」
-避難所は、どんな様子でしたか?
Iさん:「避難所は、その日の夕方に行ったら一杯で、結局入れなかったんですよ。それで、ホテルなんかにも行ったりしました。その後、原形をとどめてた家でなんとか、生活してました。"ああ、1階と2階の間から空が見えるよ"なんて言いながらね。」
「それから、当時は死亡者リストっていうのがあったんですけど、それを見るのが日課でした。
"ああ、あいつの名前無いから大丈夫だ"とか"あ!あった!"とか。でも、ぼうっとしてて、ぜんぜん実感ありませんでした。
あとから、同窓会とかで、来てないけどどうしたのってきくと、震災でって。」
-火災もひどかったようですね。
Iさん:「私もバケツリレーに参加しました。その場で一番若いからってんで、一番前に立ってたんです。一回消えたと思ったら、また燃え始めたんですよ。既に中で人が亡くなってるとは聞きながら、恐いとも言ってられないですからね、夢中でやりました。
消防の人もきてくれるんですけど、消防車に水がないんです。
焼け石に水状態でしたけど、何もしないよりいいじゃないですか。
消防の人も、なんだかとても良くしてくれたんですけど、でも、水がないんです。」
-地震後、どんなことに気をつけるようになりましたか?
Iさん:「とにかく、風呂には水を張っておくようにしてます。入るときに沸かせばいいんですから。
家具類も"もちろん"全て固定しました。今は、棚類は全部腰の高さまででおさめてますよ。高さのある家具は置かなくなりましたね。何かを積み重ねておくっていうのも、しなくなりました。今はCDくらいですね。」
-最後に、これだけはやっておけ!ということがあったら教えて下さい。
Iさん:「絶対!絶対!風呂の水は抜くな!これだけです!」
Iさん:「ほんの少しのことでも、皆がやっていけば、少しずつ変わります。どんどん啓蒙していかなければなりません。」
-本当にありがとうございました!
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今回は、生の声をうかがえて、私も本当に勉強になりました。
Iさんは、きっと思い出すのも辛いでしょうに、明るくお話をしてくださいました。
Iさんのような声を、どんどん広めて、いつか来るであろう大災害で、悲しい目にあう方が一人でも少ないよう、私たちは、日々努力していこう!と気持ちを新たにしました。
みなさんも、今日の日記を読んで、皆さんの中で、何かの変化があれば幸いです。
ありがとうございました。
木村周吾
- 2006.10.20
- 20:48
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意外と知らなかった「煙が恐い」その理由!
こんにちわ!今日も木村がお相手させていただきます。
すっかり秋の香りが立ち込める季節となりましたね。
これから、色々なものがおいしくなりますので、楽しみです!
同時にこれからは、徐々に空気の湿度も低くなってきます。
乾燥期に入る前に、チェックしておきましょう「煙が恐いワケ」を。
始めます!
さて、こんなタイトルだからって、「また言ってらぁ」なんて、思わないで下さいね(TーT)ノ
知っているようで、よくよく聞いてみると「あ!そうなの?!」と思えることが意外と多いんです。
今回のテーマをお話するに当たり、市の消防局管理指導課にご協力・ご指導を頂きました。
■注意すべきは「火よりも煙!」
よく「煙が恐い、煙が恐い」と言います。
私も「ああ、煙は視界もなくなっちゃうし、息もできなくなっちゃうし、気をつけないといけないなー」ぐらいに思っていました。
ところが!!
煙の脅威は、そんな甘いものではないことが、先日受けた指導で分かったのです。
火災の死亡原因の主たるところは、以下のようになっています。
火 傷 約50%
一酸化炭素中毒 約40%
(概要)
「なーんだ。やっぱり火のほうが恐いじゃん」と思った方、
「ちょっと待った!」です。
火傷が原因で亡くなった方の中には、一酸化炭素中毒が原因で動けなくなってしまったために、火傷死に至ったと考えられるケースが多くあるそうです。
ただいま、「一酸化炭素中毒が原因で動けなくなってしまう」と言いました。
そうなのです!
一酸化炭素中毒にかかると、脳に酸素が供給されず、結果的に身体が麻痺状態となり、動くことができなくなってしまうのです。
どういうことかと申しますと・・・
通常、人体に流れる血液中の赤血球は、酸素を運ぶ役目を果たしています。
(中学校の理科で、こんなのやりましたよね)
ところが!
煙に含まれる一酸化炭素を吸い、体内に取り込まれると、
酸素が赤血球に結合しようとする力の、約200倍以上の力で一酸化炭素は赤血球と結合してしまうのです。
つまり!
多少の空気が混ざっていたとしても、一酸化炭素が強力に血液に取り込まれるために、酸素は吸っていないのと、同じことになってしまうのです。
(通常、空気中の約20%が酸素とされていますので、その1/200の一酸化炭素で、赤血球への結合が50:50となります。20%の1/200ということは、0.1%です。空気中にわずか0.1%以上の一酸化炭素があるだけで、人体は危険にさらされてしまうことになります。)
人体で最も酸素の消費量が激しいのは「脳」です。
一酸化炭素を吸うと、脳が急激に酸欠状態となり、脳が正常に機能しなくなります。
すると、身体が麻痺を起こし、動けなくなってしまい、避難ができなくなってしまうのです。
ここまでで、一酸化炭素中毒の恐ろしさの片鱗はお分かりいただけましたでしょうか?
では、「一酸化炭素」はどのように発生するのか、追っていきます。
通常、モノが燃焼するときには酸素が必要です(これも中学の理科でやりましたね。)
酸素が十分にあるところで燃焼すると、炭素と結合し「二酸化炭素(CO2)」が発生します。
ところが、閉鎖的な空間(居室など)で燃焼し続け、酸素が不足してくると、不完全燃焼状態になり、「一酸化炭素(CO)」が生じるのです。
また、木材や紙、繊維、合成樹脂などが燃焼した際に、有毒ガス的に発生するのが一酸化炭素なのです。
つまり、一般家屋で発生する火災は、一酸化炭素が非常に生じやすい環境といえます。
ここで「有毒ガス」について触れておきましょう。
羊毛・羽毛・絹・ナイロン・アクリルなどが燃焼すると「シアン化水素」
人工皮革・塩化ビニールなどが燃焼すると「塩化水素」が生じます。
一酸化炭素含め、これらの気体は「一回吸うだけで!」卒倒してしまうほどの力を持っています。
例えば、
閉まっているドアの向こうから煙が薄っすら入ってきたからといって、不用意にドアを開けると、もろに煙を吸い込んでしまい、その場で卒倒してしまいます。
こんなときは、
口に布(できれば湿らせた布)を当てながら、身体を低くして、ドアをゆっくり開けると、煙をもろに吸わずに済みます。
これも、火災から身を守る、一つの術ですね!
煙が恐い理由がまだあります。
火は、ある程度離れれば、熱くも無く安全を確保できることもあるでしょう。
しかし、煙は身体にまとわりつくようについてくることがあります。火から逃れたとしても、煙からは、簡単には逃れられないのです。
これらを踏まえ、
煙の一番の恐ろしさといわれる「移動速度」を見てみましょう。
天井を伝って、水平方向に移動する速さは、毎秒0.5m、人が歩く速さ程度です。
ところが、階段やエレベーターが煙突の役目を果たし、垂直方向の上昇速度は、毎秒3m~5m。速めに走る自転車の速度です。
ビルなど高層の建物で火災に見舞われたとき、ずっと下階での火災だからと、悠長なことは考えていられないということが、分かります。
では、いざ火災に見舞われたときは、どのように行動すればよいか、いよいよお話していきます。
①煙が少なく、視界がいいうちに、姿勢を低く保ち、”早く”出口に向かいましょう。
②視界が悪くなってきたら、顔を床に近づけ、壁に沿うように避難しましょう。視覚が効かない中で、通路や部屋の真ん中を移動すると、方向感覚を失い、避難が滞ります。
③階段は、四つ這いになり、足から這うように降りましょう。このときも、顔は床(階段)に近づけましょう。床から15cm程度には空気が流れています。(煙が極度に多い場合、15cmもありませんが、空気の層が残っているそうです。)
④煙だけだから、または煙が少ないからといって、何かを取りに戻らないことです。一酸化炭素が充満していることもあり、まさに自殺行為となります。
⑤不慣れな建物、特に大きな建物に入るときは、非常口を確認するように心がけましょう。
⑥避難訓練には積極的に参加し、いざというときにも、落ち着いて行動できるようにしましょう。(実際、火災に見舞われながらも、「落ち着いて行動できた」と答えた方のほとんどが、避難訓練を受けていたそうです。)
これが全部ではありませんが、究極的には、これらが重要です。
今回は、随分と長くなってしまいましたが、
みなさん、煙の恐さが、今までよりもお分かりいただけましたでしょうか。
私の筆足らずのために、分かりにくかったところもあるかと思いますので、
今回書いた内容については、今後も部分的に触れて参ります。
また、「煙について、火事についてもっと知りたい!」と思われた方は、お気軽にお問い合わせいただいても結構ですし、お近くの消防署でも、詳しく教えてくれるはずですので、コレを機会に、お勉強してみてもいいかもしれませんね^^。
長丁場、お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
また、お会いできる日を楽しみにしております。
木村周吾
- 2006.10.16
- 22:07
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さぁ!防災習慣!
皆様、こんにちわ!グリーンクラブ防災士の木村です。
毎度、ご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。
久々の更新となってしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます。
申し訳ございません。
夏休みにかまけていたわけではありませんよ(笑)
新商品の開発やフィルム施工のグレードアップなどのために、
あちこちにお邪魔しておりました。
さて、今回のテーマは「防災週間」です。
皆様ご存知の通り、今週は防災週間です。
「防災を見つめなおし、気持ちを新たに防災に取り組む」週間です。
そして、その週間がもうすぐ終わります。
さて、防災週間が終わってから、皆様の防災意識は
どのように変化していくでしょうか。
きっと、防災意識のある方は、これを契機にどんどん準備なさるでしょう。
しかし、多くの方の場合、地震の記憶どころか、「防災」そのものが風化して
しまうようです。
日頃「やりたいこと」「やらなきゃならないこと」が多くて忙しい現代の日本です。
「防災どころじゃない!」となって当然です。仕方がありません。
そういう私も、時々「今、地震が来たら?!」という感覚が鈍ります。
ところがどっこい、実際に地震が来てから、
「だって忙しかったんだもん!」が通用しません。
地震災害は無差別に発生します。
「地震に言い訳が通用しない」と言うことを、
今一度、心に刻んでいただき、残りわずかの防災週間を過ごしていただきたいと
僭越ながらお願いするばかりでございます。
最後に、
「にわかな防災週間」を「防災習慣」にしていきましょう!
(つまんないこと言ってないで仕事しろ!ってんですよね^^;すみません)
では、また次回!
木村周吾
- 2006.09.06
- 15:27
- コメント (0)